早池峰山で念願のハヤチネウスユキソウに出会う

 平成18年7月7日(金)から11日にかけて「東北の山 早池峰登山と三陸海岸の旅」に出かけた。

岩手県の早池峰山は標高1917mで、日本アルプスの山ほど高くはないが、早くから是非登ってみたい山の一つであった。その主な理由はアルプスの名花エーデルワイスに一番良く似たハヤチネウスユキソウに逢いたいからである。それもジパング倶楽部2003年8月号特集「東北トレッキング」で「美しい高山植物と出会いに カメラを持っていざ山へ」と題して、早川輝雄氏の写真と文で早池峰山の魅力が大きく描かれているのを見て、私の思いは益々高まっていた。
 だから私たちの山の会「のぞみ会」が、この計画を発表した時には直ぐに夫婦で申し込みをした。ところが出発間際になると、梅雨前線は北上するし、台風も接近しそうな状態になって心は穏やかではなかった。 
 七夕の7日の夜は勿論星が見える状態ではない。私たち18名の一行は徳山駅発21:04の特急寝台「はやぶさ・富士号」に乗り込み、東京駅に翌朝8日の9:58に無事到着する。そこから10:56の東北新幹線「はやて15号」に乗り換えて、13:22に盛岡駅に到着した。
 そこからJRレンタカーのマイクロバスで花巻市へドライブして、石川啄木記念館や宮沢賢治記念館を訪ねて見聞を広める。宿泊所は花巻温泉の「国民年金保養センター はなまき」であった。

 第3日目の7月9日は早池峰山に登る日である。午前4時に起きて窓を開けると、霧が濃い。おまけに少し小雨が混じっている様子。重い心で支度をして、朝食なしで小雨の中を4:50にホテルを出発する。途中5時にローソンで買い物をして、峰南荘前の駐車場に到着したのが6:05であった。幸い雨も上がり、皆いそいそと身支度をする。
 平日ならば、河原の坊登山口駐車場までマイクロバスで行けるのだが、日曜日、祝日は、「これから先は車両進入禁止」である。此処からシャトルバスで行かなければならない。その代わり、このシャトルバスは小田越登山口まで走るので、河原の坊から小田越まで歩く必要がなくなった。40分ばかりの時間と疲労の節約ができた。

 シャトルバスに乗り込んだ一行は6:32に出発して、河原の坊登山口に6:46に到着する。数名の登山者は此処で下車したが、私たちは終点までお世話になる。小田越登山口到着は6:52であった。
 外は霧雨が降っている。傘で行く人もあったが、大部分はここで雨具の支度をする。そして携帯トイレの販売をしているので、これを買い求めて、7時に出発する。
 お天気が良ければ、ここから頂上が見えるので、「先ずは道の反対側へ行き、早池峰山の全景を写しましょう」と書いてあるが、何も見えない。仕方なく木の鳥居をくぐり、木道を滑らないように進む。周囲はオオシラビソ、ダケカンバなどの樹林帯である。最初に見つけた花はギンリョウソウであった。これを通り抜けていくと、1合目の御門口である。これからハイマツと蛇紋岩の岩場の登山道になり、少しずつ高山植物が見えてくる。
 オサバグサ、イワベンケイ、ミヤマオダマキなどを見つけて、さらに目を凝らしていると、「あった!あった!夢にまで見たハヤチネウスユキソウだ!」余り良い姿ではないが、兎に角デジカメに納めておく。霧雨の中で水滴を纏っている姿も捨てたものではない。
 「ゆっくりと登りながら、バランスの良い花を探しましょう」と言う早川氏の教えを守ろうとするが、それほど良くなくても、今、目の前にある花を撮っておかないと、後でより良い花に出会えないかも知れないという不安もある。
 7;32、ごつごつした岩場で休憩する。登山道の両側にはロープが張ってあり、無闇に高山植物を踏みつけたりしないようにしてある。このあたりにはハヤチネウスユキソウの他、ミヤマオダマキ、ミヤマアズマギクが見られる。

 8:19,4合目 .。.8:31,小田越登山口を出発しておよそ1時間半で5合目に到着する。
此処には「頂上まで後1km」の表示がしてある。目の前の大きな四角い岩は「御金蔵」と呼ばれるらしい。記念に

この珍しい岩の写真を撮っておく。

 8:53、8合目。このコースの最大の難所、天狗の滑り岩という鎖場に差し掛かる。しかし大きな岩に鉄梯子が

きちんと設置してあるので、気を付けて登れば、雨で濡れていても大丈夫である。
此所で鉄梯子を登る風景を写真に撮りたいと前もって考えていたのだが、帰って見ると、撮ったはずの写真がない。

やはり、登るのに一所懸命になっていたのだろうか。鉄梯子を登リ終えて最後の急登を行くと、剣ヶ峰分岐である。

 9:08,9合目、剣ヶ峰への分岐点を通過する。これからは平坦な道である。湿地、御田植場の木道に出ると多く

の花が咲いている。でも霞んでいて、周囲の景色は見えない。

 9:16,門馬の分岐点では、標識は霞んでいるけれども、一応行程の参考になればと思って、写真を撮る。しばらく

進むとガスの向こうに赤い屋根の避難小屋だ見えてくる。

 9:25、早池峰山の頂上に到着。登山口から約2時間30分であった。良い花を探すのに一所懸命であったせいか思ったよりも早く到着した感じ。お天気は悪くても、頂上は登山者で一杯である。写真を撮るにも濃い霧で霞んで駄目である。先ず軽食でもとろうと、二人の場所を探してやっと食べ始めたと思ったら、「集合写真を撮って下山する」という叫び声。
「折角登ったのだから、ゆっくりしょうよ。今食べ始めたばかりなのに」と言う声が周囲から起こったが、「下山に2時間はかかるし、シャトルバスの時間があるから」という理由で全員指示に従う。
 仕方なく、大急ぎで後片付けをし、ガスがかかっていても、せめて登頂の証拠写真を1枚ぐらいとツーショットを撮って貰う。景色は見えなくても、せめて頂上がどのようになっているのか、少し散策をしてみたいし、避難小屋の中の様子も見たかった.。

 9:40に「万歳三唱」をして、河原の坊コースを下山開始。このときも相変わらずガスがかかって、良い写真は望めない。
その上、下山コースも急な岩稜が続いて、雨に濡れて滑りやすい。お互いに注意しながら下山する。

 10:13,「千丈が岩」の標識をデジカメに納める。
  右上の方でイワヒバリが鳴いている。

 10:44、「御座走り」の標識をデジカメに納める。しかし余りにもガスが濃くて、此所には紹介できない。
山頂を出発して約1時間、沢の音が聞こえてくる。露岩の長い急斜面を下ると水場の頭垢離(こうべこおり)である。
これまでの登山道は急な岩場の連続で、おまけに雨で濡れている。滑らないように、そして落石をしないように注意しての下山だったので、余り高山植物に目をやる余裕もなかった。そのせいか、花も余り目にとまらなかった。でも、こちらの方が小田越コースよりも花が多いという報告もある。
お天気の折、ゆっくりペースで探せば、きっと楽しいお花巡りができるのだろう。

 11:12,第2回目の沢渡り。このような沢渡りを右に左にと4〜5回したような記憶がある。でも必要な所には

ロープが張ってあり、大体無事に渡れたようである。雨で水量が多くなれば、水に入らなければならないだろう。

急な下りが終わって、余裕が出て来た為か、この辺りでは、シャクナゲの花や蕾みが目につく。

 12:30,コメガモリ沢砂防堤の礎石をデジカメに納める。これからコメガモリ沢沿いの登山道を下る。

 12:40,河原の坊登山口に無事到着する。此処で全員の記念写真を撮るが、相変わらずぱっとしない。

12:30のシャトルバスには間に合わなかったけれども、12:45のバスに乗って13:00に峰南荘前に到着した。
駐車場にはトイレもあり、着替えや身支度を済ました一行はマイクロバスに乗って、1:36に宮古市へ向けて出発する。

 今晩の宿は宮古 国民休暇村である。途中訪ねた遠野市博物館は展示内容が素晴らしく、今登ったばかりの早池峰山に

まつわる事柄も多く、とても良い勉強になった。 

 第4日目の7月10日は浄土ヶ浜島巡りを楽しんだ後、北進して北山崎めぐりのクルージングをする予定であったが、濃霧のため中止。北緯40度の見どころの多い国民宿舎 くろさき荘へ入る。

 第5日目、7月11日は盛岡まで出て、盛岡駅発11:39の「はやて12号」で東京駅に14:08到着。15:06の「ひかり417号」に乗り換えて、17:59に新大阪に、更に「ひかり レールスター479号」に乗り継いで、20:33に徳山駅に無事到着した。お天気の都合で、中止になったこともあったが、無事に楽しい旅ができたことをみんなで喜びあった。お世話になった仲間、企画のリーダー、運転者に感謝、感謝。

早池峰山で出会った花の追加
ミヤマオダマキ
ミネウスユキソウ
ミヤマアズマギク
ミヤマオダマキ
ミヤマカラマツソウ
キバナノコマノツメ
ナンブイヌナズナ
ミヤマシオガマ
花の名前は自信がありません。もし間違いがありましたら、恐れ入りますが、教えて下さい。
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