伊予富士(いよふじー1756m)

ー紅葉の瓶ヶ森林道からトラバースでゆっくり登るお楽しみコースー

 2008年10月25日から26日にかけて、四国の名峰、「伊予富士、石鎚山」に紅葉を楽しみに行こうという登山計画が

立案された。比較的優しいコースなので、早速夫婦で申し込みをした。

 10月25日、10名を乗せたマイクロバスは、午前7時に徳山駅前を出発して、徳山東IC、福山西IC,しまなみ海道経由で

今治ICに9:52に到着する。西条市で国道194号線の旧寒風山トンネルを出た所の駐車場に11:23到着。駐車場は紅

葉狩りのシーズンなので、殆ど満杯の状態であったが、名ドライバーの腕前でうまく駐車できた。そこの東屋で昼食をとる。

 伊予富士は、通常ここの登山口から桑瀬峠を経て登るようだが、標高差が750mもあり、急登なので、今回はこれから南西

に伸びる瓶ヶ森林道にある伊予富士登山口から最短コースで楽に登れるように計画されている。

 昼食が終わると、駐車場の売店に寄ったり、周囲の写真を撮ったりして、11:54に出発する。瓶ヶ森線の道幅は狭い上

に、美しい紅葉の写真を撮ろうとしている観光客や車が多いので、「小さいマイクロバスで良かったなあ」と胸をなで下ろす

場面が度々あった。対向車を上手に避けながらのハンドル捌きは抜群である。周囲の紅葉は最高で、途中で下車して写真を撮

りたい箇所は幾つもあったが、狭い道で無理なことと諦めていた。

 12:20に伊予富士登山口に到着する。支度をして登ろうとすると、上から数名の登山客が登り口の急な階段を降りてい

るところであった。しばらく待つ間に集合写真を撮る。

12:25登山口を出発する。ここから真上に登れば、距離は近いが急斜面で鹿も怖がるような勾配である。私達はこれから階段を

ジグザグに登り、左側に進路をとり、狭い岩場を進んで、沢を渡る。最初は比較的緩やかなシコクザサの登山道になる。トラバース

は先ず左斜上方に向かって稜線まで登る。稜線に到着した地点からは、ほぼ稜線に沿って右斜上方にシコクザサの中のアップダウン

の登山道が付いている。

 登山口の沢を渡ってからは多少のアップダウンはあるが、ほぼ真直ぐな道が稜線へ続いている。12:55に稜線に到着する。そこに

は消えかかった文字の案内標識がある。「左への矢印ー東黒森山、 従走路  右への矢印ー伊予富士」と判読できる。その下のもう1

枚の案内標識には「斜右下への矢印ー水場」がある、これは私達が先程渡った沢を指すのであろう。

 ここまで東黒森山の方に向かって登っていたが、これからは反対に伊予富士の方へ進路を変えてトラバースする。下の方を見れば、

瓶ヶ森林道が紅葉の中に横たわっている。

 正面に伊予富士が迫って来た。これから勾配が急になる。もうすぐ頂上だ。稜線の従走路でしばらく休憩して周囲の景色を眺める。

13:30伊予富士の山頂に到着する。三角点にタッチして周囲の眺望を楽しむ。お天気が良いので遠くまで良く見える。

従走路の案内標識は壊れているが、地面にきちんと置いて石で重しがしてある。西の方への矢印ー東黒森山、北東への矢印ー桑瀬垰

と書いてある。桑瀬垰への従走路を眺めていると、いつか機会があったら、是非あのなだらかな尾根の従走路を桑瀬垰まで歩いてみ

たい。いや、できれば、更に向こうの寒風山まで縦走したいという気持ちが湧いてくる。

 伊予富士登頂を祝して万歳三唱、記念写真の後、13:45に登って来たトラバースの笹道を東黒森山の方に向かって下山し始める。

14:08東黒森山分岐点に到着する。そこで殆ど逆方向に回転して登山口の方へ下って行く。帰路の写真は撮っていない。駐車場

到着は14:30。再びマイクロバスに乗り込み、今晩の宿を目指す。14:47東黒森山登山口通過。15:05瓶ヶ森自然休養林

の駐車場に到着する。そこで翌日登る石鎚山の写真を1枚撮る。

 土小屋の国民宿舎 石鎚に到着したのは15:43であった。

 10月26日の朝は雨、みんながっかりである。7時に朝食をとり、しばらく様子をみるが、雨は上がりそうにない。6時頃から

完全武装をして雨の石鎚山へ向かったグループもあったが、私達の仲間は既に石鎚山ヘは登った人ばかりなので、無理をする必要は

ない。面河渓、内子、八幡浜方面の観光をして、三津浜港からフェリーで帰ることに決定。

ホテル前で集合写真を撮って、第2日の観光ツアーに出かける。

 伊予富士のホームページは幾つもあるが、私達と同じトラバースコースで登ったものは少ない。「倶楽部まーくつう」という

ホームページは素晴らしい。その中に「カシミール3Dによる瓶ヶ森林道からの登山ルート展開図」がとても分かりやすいので、

管理者、徳島県の曽我部様の御了解を得てここに掲載させていただきます。曽我部様の暖かい御高配に感謝します。

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