はじめに

1. ホームページのタイトル

 ホームページのタイトルを決めるのに長い月日がかかった。最初は「なまけもの」というタイトルにしようかと可成りの間暖めていた。しかしホームページタイトルの検索をしてみると、この種のものは多いことが分かった。そこで最後にたどり着いたのが「山歩きの想い出」である。

 「なまけもの」とは南米の森林に生息する哺乳類のナマケモノもいるが、ここで言う「なまけもの」は、Slow Food,Slow Lifeを大切に考え、人生をゆっくり噛みしめていこうとする当HPの管理者のことである。

 生来「なまけもの」であるが、特に定年退職後はその傾向が強まったように思う。世の中には物事を徹底的にやらないと気がすまない人がいるが、なまけものは、それができない。山に登っても100名山に登頂しなければと思う人もいるが、なまけものは楽しくみんなと登って、美しい自然に接することができれば、それで良い。仮にに頂上まで登れないことがあっても、ゆったりした気分で自然観察ができれば、申し分ない。勿論頂上まで登れば、最高の喜びを味わうことができるのだが。いくつの山に登ったかは結果のことで目標ではない。

 家から17分ばかり車を走らせた所に郷里がある。2、3枚の畑で時に土いじりをしたり、草を取ったりしている。妻は「農業は向かないのだから、やめなさい」と言う。でも、さつまいもを植えておけば、余り手をかけなくても、自然の恵みが戴ける。種を蒔いておけば、草の間からそれらしいモノが育っている。勿論自分の健康のためと自然環境保護のために農薬や化学肥料は使わない。有機栽培、オーガニックと言えば聞こえは良いが、自然農法ではなく、手抜き農法、なまけて自然の力だけを頼りにするものである。

 大好きな俳句に高浜虚子の「ただ一人山に向かいて畑打つ」があるが、荒れ畑でただ一人こつこつと畑を打ったり、草をとったり、マメの皮を剥いたりしていると、ゆったりした気分になるだけでなく、何か満足感に浸ることができる。何よりのストレス解消法である。

 学生時代、経済学で「最大効用低減の法則」とか言うことを聞いたような記憶があるが、なまけものは最小の力をどこで出すのが最も効果があるかを考える。従って分からないことや出来ないことは、人から教えてもらおうとする。ある意味では、このホームページもその為のものである。 今後いろいろな項目で教えを乞いたいと思うので、お気付きや御指導を宜しくお願いしたい。

2.パソコンとなまけもの

 なまけものには刺激が必要である。そこでボケ防止の為にもパソコンを始めようということは退職後ずっと考えていた。しかし実行までには時間がかかる。なまけものには切羽詰まらないと決断できない。そのきっかけは、雑誌BE-PAL(小学館)の募集で選ばれたニュージーランド北島でのアウトドア体験発表であった。

 発表には100枚近い写真を使いたい、そこでいつもお世話になっている地元の附属中学校の先生にお願いして写真をパソコンに取り入れ、Power Pointでスライドショウの用意をしてもらう。この機種がMac Power Book G3 であった。今後もこの種のデモンストレーションをするなら、この機種を購入するのが一番良かろうということで、ついに、なまけものもMacintosh Power Book G3 の虜になってしまった。

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