青春18きっぷで行く北アルプス

折立〜雲ノ平〜高天原温泉〜水晶岳〜野口五郎岳〜高瀬ダム>

7月30日(月)

有峰口6:05発富山電鉄バスで折立に向かう。ハイシーズンなので、平日なのにバスは満員であった。7:10に有峰湖展望台に到着。ここで有峰湖を背景に4名の記念写真を撮る。折立到着は7:20であった。ここは薬師岳登山口で標高1360m、折立ヒュッテ(休憩所)の寒暖計では11度であった。ここで登山届けを出して、準備体操をする。

7:45に美しい自然に浸る魅惑の山旅が始まる。「太郎坂」という標柱から山道に入る。樹林帯の登山道は最初からなかなかの急坂である。前回ここを登った時は、途中から雨になり、レインウエアーを着ての活動であったので大変だったが、今日はややガスがかかっているぐらいで、涼しくて快適である。  8:15 大木の所で休憩する。そこから更に樹林帯をジグザグに登って高度を稼ぐ。

9:27、1871mの三角点に到着する。ここはクマザサに囲まれた展望の良い所である。ただ、今日はガスがかかって余り景色は見られない。休憩用のベンチがあるので、荷物を下ろして休憩していると、先程追いこした折、話しをした東京からのグループの女性が追い付いて来て、「山口の4人組の方、このお嬢さんも高天原に行きたいと言っているのだけれど、仲間に入れていただけませんか?」との声掛け。野郎ばかりの味気ない山の会、この申し出を断る訳がない。「無口で面白くない男ばかりだが、良かったらどうぞ」。大歓迎でYさんを仲間に入れて、5名の超青春山の会に変身した。その後の山旅は、一人の明朗快活な若い美女が加わった為に、一段と目立つようになり、多くの人から声をかけられるようになった。

5人になり、平均年令は勿論のこと気分的にも大いに若返った私達は、案内標識の「太郎平まで4.2km ガンバレ」の応援を受けて元気よく出発する。しばらく登ると、9:40左手にニッコウキスゲの群生。でも余り良い写真にはならない。更に登って行くと、9:56太郎平へ3.6kmの案内標識を通過する。距離のことなど余り気にならないが、ホームページ用にカメラに納めておく。樹林帯が過ぎ、段々展望が開けてきて、傾斜もゆるやかになると、10:18登山道の両側に木の枠があり、直径20cmぐらいの丸い石をきちんと敷きつめた石畳が真直ぐ目的地まで伸びている感じになる。左手には薬師岳がどっしりと聳えている。

10:22「あと3km」、10:50「あと2.5km」。11:00五光岩ベンチ、[あと2km]。11:20あと1.5km]。11:35「あと1km」。

11:43「あと500m」この辺りコバイケソウやチングルマの群生が見られる。12:00丁度に太郎平小屋に無事到着する。

太郎平は昼食の時間なので、多くの登山客が風の当たらない場所を占領している。幸いベンチが一つ空いていたので、私達のグループはそこに陣取って食事をする。昼食後、小屋主さんに、「今晩、薬師沢小屋に泊まりたいのですが、ここから連絡していただけるということを何かで讀んだことがあるのですが」とお願いすると、「はい。いいですよ。お名前は?何名様ですか」「5名、その内女性1名」で快く予約していただいた。

それから小屋の近くが空いたので、風の当たらない所でしばらく休憩し、5名の記念写真を撮ってもらって、13:18に薬師沢小屋へ向けて出発する。

太郎平小屋の左側を後ろの太郎山の方に向かって進み、太郎山へ続く道を左に下りて行く。薬師沢小屋までの予定時間は2時間とガイドブックには書いてあるが、写真を撮ったり、メモしたり、休憩すると、おそらく到着は午後4時を過ぎるだろう。いずれにしても太郎平小屋で予約していただいいるし、ゆっくり自然を楽しむことができる。多少のアップダウンはあっても、下りが主で、数回ある徒渉も橋がかかっているので、大丈夫のようだ。

出発してしばらく行くと、薬師沢まで4.7kmの案内標識。真直ぐ行けば黒部五郎岳。前回は太郎平小屋に泊まって、4時起床、先ず薬師岳に登って来て、この道を真直ぐ黒部五郎岳に向かったのである。今日はこれから左に折れて行けば、今晩の宿泊地に到達できる。

14;23沢が見えて来て辺りにはハクサンチドリ、ハクサンフウロなどが見られる。余り画像が多くなるので、ここには掲載しないことにする。

14:;50急な階段を登って行く。15:00休憩用のベンチがあるので、ここでゆっくり休憩して写真を撮ったり、お茶を飲んだりして歓談し、楽しい一時を過ごす。コケモモ、ツガザクラ、クルマユリなどが見られる。

15:35三つ目の橋を渡る。16時から25分間、沢で休憩する。宿に入ってもお風呂はないので、沢の綺麗な冷水で顔や身体洗ったり、拭いたりして、さっぱりする。いつの間にか、他のグループの男性からマドンナと呼ばれるようになったYさんは、びっくり。「山でこんなことができるのだ。いいことを習った」と大はしゃぎ。16:40薬師沢小屋の屋根が見えてきた。16:44宿に無事到着する。受付の結果、1泊3食付きで9200円である。

17:45から夕食。朝から休憩も含めて9時間の長旅の後だけに御馳走の味も格別。Yさんに御飯をついでもらって楽しい夕餉となる。

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