テングシデの山、熊城山(くまのじょう)
 広島県山県郡 北広島町(旧大朝町)田原の熊城山にテングシデの群落があるということを聞いて、最初に訪れたのは平成13年の11月であった。その時は木の葉はなく、幹や枝がくねくねと曲がり、なんだかグロテスクで、とても異様な景観にびっくりしたのを良く覚えている。若葉の生い茂るこの時期は、上の写真のように爽やかな森である。

 私達の山の会では可成りメンバーが入れ代わり、年月も経ったので、再度同じコースを歩いてみようということになった。2008年5月11日(日)7時に集合場所に集まったのは9名であった。早速2台の車に分乗して熊毛ICから山陽自動車道に乗る。8時に宮島SAで休憩。ETC100km範囲を調べると、大朝ICでは無理。手前の千代田ICで降りることにする。

 途中、9:08に熊野新宮神社の大スギ(樹高36m、根回り周囲10m)に立ち寄り、巨木から神聖なエネルギーを貰う。それからR261を北上して、R311に乗り、大朝支所に向けて走る。それからは天狗シデの案内にそって進むと9:21に天狗シデ駐車場に到着する。ここには気持ちの良いトイレがあり、駐車場も広い。

 身支度と準備体操をした一行は9:37に駐車場(575m)を出発して、熊城山の登山口に当たるテングシデに向かう。目指すテングシデは駐車場の直ぐ上で、北広島町教育委員会の看板がある。「天狗シデ」と彫った岩が飾ってあり、天狗の伝説を大切にする地域の人の熱意が感じられる。ここは熊城山の東斜面のゆるやかな谷間で、大小100本ばかりのテングシデ(カバノキ科のイヌシデの一変種)が群生しているそうだ。

 テングシデの見学が終わると、天狗シデの森の左側にある遊歩道に入り、9:52に登山?開始。熊城山は標高998m、南隣の丸掛山は1002mで、このように砂利が敷いてあると、登山気分になれない。その上、登るに連れて山道の両側にワラビが手招きしている。これを無視して通り過ぎる訳にもいかない。今日は余裕のあるコースなので、ゆっくりワラビをとったり、花の写真を撮ったりしながらの山登りにする。したがってここに記載した時間は登山の参考にはならない。

 「このようにゆっくりと登る山も楽しいね」と子供に帰った気分で登っていると、10:19に車道に出て来た。麓の駐車場から熊城山の中腹まで車で登ることも出来る。車道に出てもやはり道端の斜面にはワラビが沢山ある。車道を歩く者は誰もいない。車で山菜を取りに来ている家族もいる。

 11:30からトイレのある休憩・展望所で休憩する。舗装路を暫く行くと舗装の林道は終わり、砂利道になる。そして暫く行くと左側に熊城山と丸掛山(櫛山)の鞍部へ向かう山道に到着する。これから本格的な山登り、西に向かって急な直登を登ると、11:08に鞍部に到着する。これから右折して北の斜面を登れば熊城山、左折して南の斜面を登れば丸掛山。直接熊城山に登るか、それとも、時間の余裕があるので、先に丸掛山に登ってくるか。リーダーがメンバーの意見を聞く。結局前回と同じように荷物を鞍部に置いて丸掛山に先に登ることになった。

 南に向かって斜面を登ると緩やかな登山道がマンサクの森から鬱蒼と茂った針葉樹の森へと変わる。森の中を進むと11:25に頂上らしい地点に到着する。木に掛かった登山標識を背景にしてMさんに記念写真を撮ってもらう。

 丸掛山は見晴しも悪く、余り見るものもないので、そのまま来た道を北に向かって引き返す。上の右写真のような階段を下ると11:47に荷物を置いていた鞍部に到着する。それから更に北に今下ったスロープと同じぐらい登山道を登ると珍しい大岩に出会う。標識には「頂上まであと700m」。殆ど平地の遊歩道をを奥に進むと12:10に熊城山の頂上三角点に到着する。三角点がなければ、どこが頂上か分からないような所だ。頂上から少し北に行き、東方の見晴しが良い地点で昼食・休憩をする。ここでもMさんに集合写真を撮ってもらう。

 昼食後13:20に出発して、東側の登山道を下だり、モクレンの道を通って、1:50登る時に立ち寄った東屋へ戻ってきた。ここで休憩。

 東屋での休憩後、暫く車道を下るが、14:13に再び今朝登った山道に入り、ナナカマド、キリシマツツジ、レンゲツツジ、ギンリョウソウ、モクレンなどを観察しながらのんびりペースの山歩きを楽しむ。駐車場到着は14:35。身支度をして14:50出発。帰途、熊城山麓の集落にある「田原温泉5000年の湯」で汗を流し、気分爽快で帰途につく。
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